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蘭州市で水汚染 基準値20倍のベンゼン

2014年04月14日

【新唐人2014年4月14日】中国甘粛省蘭州市の水道水から10日、基準値を20倍も上回るベンゼンが検出されました。地元当局は11日になってようやく水道水の使用停止の知らせを出し、スーパーマーケットではペットボトル入り飲料水の買い占め現象が現れました。一方、市民によると、3月の時点で水道水から異臭がしていたといいます。中国メディアの報道によると、中国石油天然ガス公司(CNPC)の系列会社の石油パイプラインから原油が漏れ、水道会社の原水が汚染されたそうです。

 

報道によると、被害が深刻な蘭州市西固区では11日から供水を停止しており、主城区では水圧を下げて供水。多くの市民がスーパーに殺到し、ペットボトル入り飲料水を買い込み、1箱の値段が100元につり上がり、品切れ状態になっています。

 

蘭州市民 張さん

「こちらの水は停まっていませんが、飲む勇気はありません。一番の問題は炊事です。昨日皆 スーパーから水を買ってくるのを見て、この事を知りました。売り切れになったでしょう」

 

地元の水道会社は、化学工場の汚水によって、原水を処理施設に送るパイプで工業汚染が起きた可能性が高いと発表しました。

 

蘭州市民 劉さん

「昨日の午後になって、やっと発表しました。庶民はどうしようもありません。化学工場の面積は膨大で、工場と関係があるかないか我々にはわかりません」

 

ベンゼンは発がん性の有害物質です。3月6日から7日まで、蘭州市の多くの区域から水道水の異臭が報告されましたが、地元環境保護局は水道水の水質は基準に達していると発表しました。

 

蘭州市民 袁さん

「今は供水していますが、使う勇気はありません。この前は異臭がしていました。ニュースでは基準に達していると言いましたが、皆は疑っています。こちらの水道会社は1社だけで、黄河の水を取水しています。黄河も汚染されていますが、他に方法がありません」

 

水道会社の検測結果によると、10日午後5時時点の水道水のベンゼン含有量は1リットル当たり118マイクログラムで、午後10時原水パイプのベンゼン含有量は170マイクログラム、11日午前2時は200マイクログラムで、いずれも基準値の10マイクログラムを大幅に上回っています。一方、蘭州市当局は12日、検査の結果ベンゼンが検出されなくなったとして、2地区の水道水供給停止を解除しました。

 

新唐人テレビがお伝えしました。

 

http://www.ntdtv.com/xtr/gb/2014/03/29/atext1091151.html(中国語)

(翻訳/坂本 ナレーター/佐藤 映像編集/工)

 

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